2015年3月23日月曜日

「ビッチマグネット」を読んだ

舞城王太郎は一時期ハマって、だいぶ読んだ。
新潮文庫で新たに出ているのに今更気づいたので、読んだというわけです。

現実ではありえない出来事がよく起こっている舞城ワールドですが、今作ではわりと現実っぽいストーリーです。恋愛という物語に翻弄されたけど、私なりに頑張っています、という話かな。

最後に出てきた、「人のゼロは骨なのだ」という表現が妙にひっかかって印象に残りました。「ゼロ」を零点エネルギーとかの意味で捉えると人の本質は最後まで残る、のような比喩として捉えられる。無の意味で捉えると、でもそんなの幻想だよねと言われているようで。

そんなに深く考えるようなことはしないけれど、舞城の文章のリズム感は好きなので読んでいて楽しかった。


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